KSCのガスブローバックガンのSTIシリーズのEDGE5.1のフルモデルチェンジの07バージョン。
ハンマー&シアーグループの7点に焼結金属を採用し、トリガーバーに焼き入れ強化処理を施して、まるで鋭利なブレードで断ち切る様なような理想的トリガープルを実現。ラバーチェンバーの歪みを解消した高精度バレルも搭載され、精度・作動性・耐久力すべてがレベルアップしたフルモデルチェンジだ。STI社製ポリマーグリップやマグウェルも装着されコンバットシューティングモデルとして仕上がっている。
ボアアップしたシリンダーを心臓部に持ち、分解せずに調整できる可変ホップアップ、熱伝導効率の良い亜鉛一体型マガジン、などのシステムのレースメカバージョンを搭載し、さらにレスポンスの良さで定評のシステム７のパワーアップエンジンも搭載。さらにハンマーやシアー周辺の構造・素材を刷新することで、極限まで研ぎ澄ましたトリガープルを完成させ、新方式のチェンバーによる安定した弾道と共に射撃精度を向上させている。またスライドの摩耗部に金属版をインサートし、ファイリングピンを可動再現するなどコレクター向けのアップデートも行われているモデルだ。メーカー希望小売価格23,100円。

さて実銃STI・EDGEは、ガバメント系ワイドシャーシを初めて開発してＳＴＩ社の有能さを見せつけた一挺だ。ストリートファイト＆ディフェンスからコンバットシューティング競技に至るまで、マルチパーパスユースのコンバットピストルとして世界で最高・最強そしてきわめて高価なガバ系カスタムとして名高い。銃身長５インチ。左右両側から操作できるアンビセフティ、上下左右微調整可能なリアサイトなど、一級のパーツで武装している。
KSCのSTIエッジ5.1が10年前に販売された時、ガバメントのワイドシャーシは大変に新鮮で、最強のコンバットガンのヘッドコピーで当時のエアガンファンの度肝を抜いたものであったが、エンジン部の構造で他社からの猛烈なクレームを受け、不本意な設計変更と発売延期でスポイルされたエンジンでの発売となり、一時代を築いたかもしれないKSCのエッジは、エアガンの歴史に消えていった。そして10年の時を超え、07エンジンを得て不死鳥のように力強くよみがえったモデルだ。